リアにWRウイングを装着したアルトワークス HA36S。MT、4WD。
朝、エンジンをかけると、R06A型 直列3気筒の心地よい振動と音が僕に語りかけてくる。「もっと一緒に走ろうよ」と。
……これから向かうのは、保育園です。
ダウンフォースとリアタイヤのトラクションの掛かり具合を気にしながら保育園に送迎するパパは、日本で僕だけだと思っています(制限速度は遵守)。
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僕は妻と8歳の娘、2歳の息子の4人家族。メインの送迎は妻が担当していますが、下の子の朝の準備が間に合わない時、僕がアルトワークスでヘルプに出動します。この体制がもう2年近く続いています。
この記事では、アルトワークスで実際に保育園送迎を2年間続けた僕が、チャイルドシートの配置から雨の日の乗降フロー、荷物の積み方まで、カタログには絶対に載っていないリアルな使い勝手を正直に書いています。
結論から言うと、アルトワークスでも保育園送迎はできます。ただし、「楽」ではありません。
それでも僕は、この車で送迎を続けています。その理由も含めて、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
車内レイアウト完全公開。チャイルドシートはこう配置する
アルトワークスで子どもを乗せる上で、一番気になるのがチャイルドシートの配置だと思います。
僕の場合、状況に応じて2パターンを使い分けています。
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パターンA:子ども一人だけの時(送迎メイン)
| 座席 | 誰が座る | 補足 |
|---|---|---|
| 運転席 | 僕 | — |
| 助手席 | 上の子(8歳) | ブースターシートの座面のみ使用 |
| 後席左 | 下の子(2歳) | 回転式チャイルドシート |
| 後席右 | 空き | 荷物置き場になることが多い |
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パターンB:子ども2人でお出かけの時
| 座席 | 誰が座る | 補足 |
|---|---|---|
| 運転席 | 僕 | — |
| 助手席 | 空き(荷物) | — |
| 後席左 | 下の子(2歳) | 回転式チャイルドシート |
| 後席右 | 上の子(8歳) | 弟の面倒を見てくれる |
パターンBは、上のお姉ちゃんが弟の隣に座って面倒を見てくれるという、きょうだいの距離が近い軽自動車ならではの配置です。大きなミニバンだと2列目と3列目に分かれてしまうので、こうはいかない。これは意外とメリットだと感じています。
載せ降ろしのコツ
左側に2人とも子どもが乗っている(パターンA)ので、載せ降ろしの際に注意しているのは:
- ドアパンチを警戒して扉を開きすぎない。隣の車との距離が近い駐車場では特に注意
- 回転式チャイルドシートを真横に向けてから子どもを座らせる。これで腰への負担がかなり減る
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また、冬場の厚着した子どもをチャイルドシートに固定する作業は、ベルトの長さ調整が地味に面倒です。ただ、僕は厚着を想定した位置でベルトをセットしているので、冬の間はあまり調整しません。暖かくなって上着が不要になったタイミングで、ベルトを締め直します。
正直に書く。アルトワークスで送迎する「しんどい」ポイント
使えるとは言いましたが、楽ではないとも言いました。正直にしんどいポイントを書きます。
① 荷物の積載は「工夫」が必要
お昼寝布団+通常の園バッグ+上着+水筒。これを全部積むと、結構車内はパンパンになります。
ただ、意外と足元などに荷物を収納することで、まだまだ載りますよ!という状態にはできます。ご心配なく。ストレスは溜まりますがね(笑)。
布団は載せるところがないので、助手席に乗せて走ります。視界の確保が大変難しく、できればあまりやりたくないですが、月曜日の朝と金曜日の帰りだけは仕方ありません。無理やり助手席か後席右側に押し込んで出発します。
② 雨の日の乗降フロー
雨の日が一番しんどいです。具体的なフローを書くと:
- 玄関で子どもの準備を全て完了させる
- 左側のドアを開ける
- 回転式チャイルドシートを真横に向ける
- 子どもを座らせてベルト固定
- もう一度家に保育園のカバンや布団を取りに行って車に積み込み
- ずぶ濡れで僕は運転席へ
もう、傘は必要ありません。子どもとバッグを抱えているので一緒に持てませんから。急いで歩くので、あとは雨があなたの頭をほんの少し湿らせる程度の被害です。でも、それは車のせいではないですよね?(笑)
しかし、朝から土砂降りの日は1年のうち数日です。最悪傘させばなんとかなります!……多分。
③ 両サイドをミニバンに挟まれる恐怖
アルトワークスであれば、小回りが利いて、大きなミニバンの横にスッと入れた時の優越感はあります。
……ただし、両サイドにLサイズミニバンに挟まれると、車高の低さも相まって、出発時に左右から来る車が見えません。プスン……。恥ずかしいですが、そんなこと気にしている暇もなく安全確認が最優先です。
④ 硬めの足回りで子どもがびっくりする
僕のアルトワークスはSWK製バネに交換していて、純正よりも硬めのセッティングです。段差を越えた時の突き上げに、子どもがびっくりすることがあります。「パパ、今の何!?」と。
……ごめんね、パパの趣味です。
それでも「意外とイケる」と感じているポイント
ここまでしんどいポイントを正直に書きましたが、それでも2年間続けているのには理由があります。
① 小回りが最強
保育園周辺の狭い道や、台数の限られた駐車スペースでの取り回しは圧倒的に楽です。大きな車では切り返しが必要な場面でも、アルトワークスならスッと入れる。朝の慌ただしい時間帯に、駐車で神経を使わなくて済むのは本当に助かります。
② 燃費が良い
送迎は片道数キロの短距離ですが、実燃費は約12km/L。軽自動車なので税金も安い。子育てで何かと出費が増える中で、ランニングコストが抑えられるのは現実的な安心材料です。
③ MTの運転が毎朝の気分転換になる
正直な話、体調が悪い日や寝れていない日もありました。でも、ATが良かったなと思う日は一度もありませんでした。 MTを運転できることの喜びを毎日感じていました。
エンジンをかけて、クラッチを繋いで、ギアを入れる。たった数キロの送迎でも、「ただの移動」で終わらない。これは子育て中の気持ちの余裕として、意外と大きいです。
……流石に長い渋滞は滅入りますが。
④ 子どもの反応が嬉しい
「パパの車かっこいい!」と、たまに言ってくれる。パパはとても嬉しい。
上の子を公園に送っていくと、上の子のお友達が「高そうな車だね!」と言ってくれたりすることもある。パパはとても嬉しい。
⑤ 保育園の他のパパママの反応
こちらについては、特に何も言われたことがありません。どう思っているかは、想像にお任せします。
良い印象か悪い印象か聞かれたら、多分悪いんじゃないかな。だって、スピード出していそうな車だし、子どもが轢かれてしまうかもしれないと思われても不思議ではないし。
ただ、僕の中の妄想では、こんなやりとりがたまに繰り広げられています。
WRウイングが目立つので「レースやってるんですか?」と聞かれる。
「やってません。ダウンフォースを気にしながら保育園に送迎しているだけです。」
……実際には聞かれたことはありません。
送迎がラクになったアイテムたち
正直、たくさんはありません。でも、これだけで回っています。
1. 回転式チャイルドシート
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載せ降ろしの負担が全然違います。回転式でなければ、アルトワークスでの送迎はもっとしんどかったと思います。
2. ATOTOオーディオナビ
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純正オーディオから交換しています。YouTubeも映せるので、子どもが退屈しません。
3. 楽天モバイル
これはアイテムというより通信環境の話ですが、通信量無制限なので、車内で動画を見せる時に通信量や速度制限を気にしなくなりました。このストレス軽減は大きいです。ATOTOナビとの組み合わせで、移動中のYouTube Kids視聴が完全に快適になりました。
4. Fireキッズタブレット
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長めの移動や、ちょっと待ってほしい時の救世主。動画だけじゃなくて知育アプリも入れています。
5. 昔のスマホ+YouTube Kids
使わなくなったスマホにYouTube Kidsだけ入れて、子ども専用にしています。タブレットを忘れた日のバックアップ。
6. シートにぶら下げるティッシュケース
地味ですが、子どもの鼻水やこぼした飲み物に即対応できるので重宝しています。
送迎の「向き不向き」チェックリスト
ここまで読んで「自分はどうかな」と思った方のために、整理します。
こんな家庭なら「アリ」
- 送迎はヘルプ的な位置づけで、メインの送迎者が別にいる
- 車の運転そのものが好き
- 多少の不便さを「ネタにできる」性格
- MTであることを苦に感じない
こんな家庭だと「しんどい」
- 毎日の送迎がワンオペ
- 荷物が常に多い(兄弟で園が違うなど)
- 雨の日のストレスを極力減らしたい
- 車に実用性を最優先で求めている
大切なのは、「使えるかどうか」ではなく、「その不便さを笑えるかどうか」だと思っています。
最後に。好きな車に乗り続けたい人へ
子育てが始まると、生活の中心はどうしても家族になります。時間もお金も、これまでとは使い方が変わる。「車くらいは実用一択にしないといけないのかな」と悩む人も多いと思います。
アルトワークスでの保育園送迎は、決して楽ではありません。もっと向いている車はいくらでもあります。
それでも僕は、朝エンジンをかけるたびに思います。
R06A型 直列3気筒の心地よい振動と音。「もっと一緒に走ろうよ」と語りかけてくるあの感覚。
子育て中だからこそ、自分の気持ちをすべて後回しにしない選択もあっていい。
多少の不便さと引き換えに、「今日もこの車で走れた」という満足感を得られるなら、それは一つの正解だと思います。
アルトワークスは、万人向けの子育て車ではありません。でも、条件が合えば、子育てと「好き」を両立させることは可能です。
この記事が、同じように悩んでいる人にとって、少しでも判断の助けになれば嬉しいです。
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